凶悪犯罪者バトルロイヤル 第149話


 宮崎勤は、保育士マキとの待ち合わせ場所である、「俺たちの太郎」看板前へと到着した。

 今日のマキは、電話で言っていた通り、進撃の巨人の調査兵団制服を着ている。道行く男性が皆必ず振り返る、美しいマキ――。まさしく、僕の「毒魔羅」を突き入れるのに、相応しい女だった。

「あ・・・宮崎さん!」

 マキが僕に気づき、手を振った。秋葉原には外国人やリア充も多く、何回かは声もかけられただろうが、それらをすべて無視し、この美しきマキが、ただずっと僕一人を待っていてくれた事実――。
こんなモサっとした、冴えない僕を待っていてくれた事実――。

 性格も容姿もパーフェクトなマキを、「毒」で犯し、命を奪う――。これこそが、男の喜びである。

「宮崎さん、その恰好は・・トトロですね!」

 大好きな、ジブリアニメキャラのコスプレ。コスプレイヤーと呼ばれる人たちには、ただ好きだからという理由だけで、己の体型とあまりにもかけ離れたキャラに扮する者も多いが、僕はちゃんと、自分の体型と相談して、キャラクターを決めた。しかし、あえて人外のキャラを選んだのは、別の理由があったからだ。

「可愛い~。ちょっと触っても、いいですか?」

「もちろんさ。心行くまで、触るといいよ」

 マキのスベスベした手が、僕のラードに呪われた、不摂生の塊たるぶよぶよボディを這う。快感だった。しかし、今や僕は、童貞ではない。これぐらいでは、ペニス、いや「毒魔羅」は反応しない。

 だが、マキの手が、ある場所に触れた瞬間、ついに、僕の毒魔羅に大量の血液が流し込まれた。

「あれ~。なんかこの尻尾、もふもふ、じゃなくて、もにゅもにゅしますね。粘土を触ってるみたい」

 そりゃ、そうさ。だって君が触っているのは、尻尾じゃなくて、僕のうんちなんだから。

 道行く誰もが振り返る美しいマキが、汚らしい僕のうんちを触っている――。おむつ、ステテコパンツ、着ぐるみと、三つの物質に遮られてしまっているが、紛れもなくマキは、僕のうんちを触っている――。これが興奮せずにいられるだろうか。これこそが、僕がコスプレに、「トトロ」を採用した狙いだった。

 そして僕は、「毒魔羅」を滾らせ、おしりには、尻尾ならぬうんちを振り振りさせながら、秋葉原の町を練り歩いた。僕のこのうんちを、マキの可愛らしいおしりに、浣腸用の注射器か何かを使って注入する・・・そんな妄想が止まってくれなくて、どうにも困る。

 秋葉原の地・・・。そういえば、ここではあの加藤が、通り魔殺人をやらかしたのだったか。まったく、あいつはどうしようもない奴だ。こんなに素敵な、心の落ち着く場所で、あんな野蛮な事件を起こすなど、あいつはどういう神経をしているのか。そういう、どうしようもないヤツだから、僕のことを毛嫌いしたりもするのだろう。憶測の域は出ないものの、あいつのせいで僕の死刑が執行されたという話もあるし、加藤とは僕にとって、まさに疫病神のような奴だ。

 加藤への憤りを心に抱きつつ、僕らは、店主の一人漫談が面白い防犯グッズ店、なぜか妙に多いケバブ屋などを覗いた後、書店とフィギュアショップを両立した店に立ち寄った。

 独特の酸っぱい香りが鼻をつく。以前にも感じたことだが、秋葉原の店は、なぜか、変な臭いがする店が多い。秋葉原に限らず、こうしたオタク系の商品を扱う店は、総じて店内に籠る空気の質が悪いのが特徴である。客層の問題なのだろうか。いずれにしろ、この、夜な夜な幼女を思い浮かべながら、白濁した己の遺伝子を放出することを日課とする戦士たちの身体から放出されたものと思われる臭いに満たされた空間の中に、美しいマキが存在しているというのは、まさに肥溜めに咲く百合といった風情であった。

「あ!おジャ魔女ドレミのフィギュア!こっちには、プリキュアも!わ~、セーラームーンの変身ステッキ!なつかしい~!」

 小さな女の子向けのアニメも、マキの守備範囲のようである。少女アニメの変身セットに身を包んだ幼女に汁を塗り付けるというのもいいが、少女アニメの変身セットに身を包んだ成人女性に汁を塗り付けるのも、それはそれで乙なものである。

 そして僕たちは、カラオケボックスへと入った。ようやく、二人きりの空間へと入れたのである。僕はもっぱら聞き役に徹し、マキが、様々なアニメソングを歌う傍らで、にこやかにほほ笑みながら、「赤マムシドリンク」「マカの力」「すっぽんエキス配合のなんちゃらかんちゃら」を飲んでいた。

「う~ん・・なんだか私、疲れちゃったな」

 言ってマキは、歌うのをやめ、目をパチパチとさせた。かなり、瞼が重そうである。前日から仕込んだ僕の作戦は、成功したようだった。

 前日――。僕は世田谷で手に入れた、名作「おぢちゃんのおちんちんが、ほみかちゃんにはいるまで」を、マキに送っていた。マキが、早く読みたいというのを無視し、あえて昨日まで待って、ようやく送ったのである。

 理由はひとつ――。前日に、マキが徹夜でこれを読みふけるだろうことを計算に入れていたのだ。それにより、マキを睡眠不足に陥らせるのである。

 睡眠薬を使わずして、女を眠らせる――。完全犯罪の成立だった。

「眠かったら、少し休んでいてもいいよ。僕はそういうの、気にしないから」

「そ、そうですか・・・。じゃあ、お言葉に甘えて・・。お会計は、あたしが持ちますから」

 そういってマキは、ソファに横になり、すやすやと寝息を立て始めた。

 僕の「毒魔羅」が、生涯史上最大のサイズと硬度を獲得した。  

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セラムンは変身アイテムや武器もリメイクされて、当時の子供たちをはじめ現在もなお支持されてるんやで~。
マキ先生には賛否両論だった戦闘服風ランジェリーより正統な戦闘服を着てもらいたいね(;´Д`)

進撃コスは調査兵団の方にしたのか!マキ先生は進撃でいうとペトラに近いかも(ぐぐるなよ!絶対ぐぐるなよ!)
続きを激しく読みたいけど佳苗ちゃんさんが静かすぎて逆にコワイw

No title

>>OKBさん

セーラームーン今も人気なん?ドラゴンボールもそうやしあの時代のアニメってやっぱ凄いわ。

そういわれるとぐぐりたくなるのでペトラぐぐったよ~、澄んだ感じがマキ先生と確かに似ているね。

進撃の巨人はいつか読んでみたいと思いつつまだ手を出してないよ・・。やっぱり自分の参考になる作品から先に手をつけてしまうんや。

「毒魔羅」編には佳苗ちゃんも絡ませようとは思っているよ~。期待していてください!

あばばばばマキちゃん逃げてー!宮崎が回を追う事に酷くなっていきますね((((;゜Д゜)))))))けしからんもっとやれ←
最近は山地くんと遊びに行ったりはしないんでしょうか?

No title

>>枇杷さん

美しいマキ先生を宮崎勤が襲うシーンを書けるとは、男として生まれた喜びを感じるよ!

山地くんは、もしかしたら「毒魔羅編」に登場するかもよ~?
プロフィール

津島 博行

Author:津島 博行
1987年4月3日生 男性
相互リンク歓迎します。

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