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偽善の国のアリス 10

 新年が明けたのちも、神山に想いを寄せ続ける私でしたが、好意をむき出しにする感じではありませんでした。最初はただ単に、「よく話しかける」程度のことだったと思います。

 しかし、周りの連中には私の想いは丸わかりだったようで、期せずして、「私の想いを後押しする空気」のようなものが生まれていました。具体的には、私が神山と喋っているときに茶化してきたり、神山が学校主催のお菓子教室に出ることになった際、誰かが私の名前を参加希望者の欄に勝手に書いて、私も一緒に出ることになったり、といったことでしたが、こういう空気自体は、私は悪い気はしませんでした。

 そういう雰囲気を作る中心になっていたのは「野村」でしたが、彼はどうやら私の恋を真剣に応援してくれていたようですし、周りの連中も、神山のことを一途に想い続ける私のことを、暖かく見守ってくれていたようだったからです。神山がもっと、「流される」タイプの女だったら、ここで私と結ばれることもあり得たかもしれません。もしそうなっていれば、私は野村たちに、一生足を向けて寝れないほど感謝していたことでしょう。

 結果的には、ヤツの絶対の信念である「顔の良い男のちんこは新鮮なマツタケの味。顔の良い男のちんこだけをしゃぶりたい」「男はアクセサリーとして連れ歩けるか、友達に自慢できるかどうかだけがすべて」は、どう頑張っても突き崩すことはできず、神山は私には振り向かなかったのですが、実は神山を手に入れられなくても、私が「頑張る」意味はありました。

 神山と付き合うことが望み薄だとわかった私が次に考えたのは、「負け犬にならないこと」でした。神山と付き合えないのは、まあ仕方がない。神山が他の男と付き合うのも、まだ耐えられる。しかし、それを「見せつけられる」のは、もう耐えられない。私の中で本当に明確な一線があったのは、実はそこでした。

 神山が他のところで男を作ってくる分には、まだ「学校や職場などでは恋愛しない主義だったのかな」とか言い訳できる。しかし、同じ学校の、同じクラスという、まったく同じ条件下の中で恋愛をされたなら、もう、ぐうの音も出ない敗北になってしまいます。

 「言い訳」が見苦しいと思っている人もいるかもしれませんが、とんでもない。男にとって、言い訳は「命」です。喧嘩でコテンパンにのされたとしても、「体調が悪かったから」「相手が卑怯な手を使ってきたから」とか、言い訳ひとつさえあれば、納得して矛を収めることができる。ボロボロになって倒れた男がまた立ち上がるための魔法の言葉こそが、「言い訳」なのです。

 私が絶対に避けねばならないこと、それは、同じ学校の、同じクラスの中から、神山と付き合う男が出てきてしまうことでした。曲りなりにも友人は多かった私が、神山をいまだに好きだということを周囲にアピールしておけば、周囲の連中は、神山に手が出しづらくなる。私が「進む」決断をしたのには、こういう苦し紛れの理由もあったのです。

 しかし、私をサンドバッグのようにボコボコにして、最後は笑い話にして終わらせた気になっている神山には、私がいまだに神山に想いを寄せ続けていることは、甚だ不快なことであったようです。また、周囲に漂う、「私の恋を後押しする空気」これは別に、私が野村たちに頼んでやってもらったことではないのですが、神山からすれば私が頼んだのだろうが、野村達が自発的にやっているのだろうが同じことで、私を疎ましく思う理由になったようです。

 あくまで自分を「ロイヤルプリンセス」だと思い込む神山には、自分が私のプライドを傷つけすぎたせいで、私が引くに引けなくなってしまったという事情はまったくわかりません。「乞食が、分を弁えよ」と思うだけです。三学期、初めは普通に仲良くしていた神山の態度は、だんだん辛辣なものに変わっていきました。

 神山に嫌われるのは辛いことでしたが、正直、そのことは考えていられませんでした。私にとって何より重大なこと、「負け犬にならないこと」のために、私は神山が好きだということを、周囲にアピールし続けるしかなかったのです。

 しかし、私が神山にまったく相手にされていないとなると、「津島の恋を後押しする空気」も変わってきます。ここまで私を応援してくれていた野村もいい加減業を煮やしたのか、それとも単なる気まぐれか、ある日、次のような質問を、神山にぶつけました。

「このクラスの中で、誰だったら付き合う?」

 野村はクラスの男の名前を順番に上げていきました。私にとって、このときほど生きた心地がしなかったときはありません。何人かの男は、神山の御眼鏡にかなわなかったようで、神山は首を横に振りましたが、ある男の名前が野村の口からでた瞬間、神山は弾けんばかりの笑顔とともに、首をコクリと縦に振りました。

 「中尾」でした。長身で色黒の、ホスト風の容姿をした「中尾」です。ヤクルトスワローズの鵜久森選手によく似ていたような気がします。

 第二回の最後に、私は、「中尾」が、最初、神山を馬鹿にしていたことを書きました。忘れてしまった方は、一度戻って読んでみてほしいのですが、まだ情報の授業が始まったばかりのころ、「中尾」や「金澤」が、神山をバカにしていたところを、私は確かに、この目で見ました。

 私も以前には、中尾からバカにされていました。この当時は普通に仲は良かったのですが、過去のいきさつを忘れたわけではありません。「親友」になれるかといったら、それは無理だったでしょう。そっちの方が普通の感覚だと思うのですが、神山は、過去、自分をバカにしていた男と、「真剣交際したい」と言い出したのです。

 自分をバカにしていた男でも、顔さえよければ付き合える・・・。こういう考えの女を、私は好意的に見ることはまったくできませんが、一応、理解はできます。

 ようするに、男を自分を飾るためのアクセサリーのようにしか思っていないということでしょう。「アクセサリー」は自分が大切にさえしていればいいのであり、「アクセサリー」が自分のことをどう思っていようが、まったく関係ありません。神山にとって、男というものは、人生を一緒に歩むパートナーではなく、友達に自慢して優越感に浸るための道具にしかすぎないというわけです。

 では、ルックスが良くない私は、神山にとって、全く利用価値がない男だったのか?そんなことはありませんでした。ルックスの良くない男はルックスの良くない男で、神山にとっては「サンドバッグ」としての価値がありました。サンドバッグは、自分が好き放題ボコボコに殴れればいいのであって、サンドバッグも痛いだろう、苦しいだろうと、気持ちを思いやる必要などまったくありません。神山にとって、イケメンでない男とは、好き放題ボコボコにして、「私はこんなヤツと付き合うようなレベルの女ではない」と、自分自身や周囲にアピールするための道具でしかなかったのです。

 繰り返して書きますが、「中尾」は、最初、神山のことをバカにしていたのです。自分をバカにした中尾と、神山は「付き合いたい」とか言い出したのです。確かに異性を選ぶ基準として、ルックスは大事なのかもしれません。しかし、ここまで極端なヤツも、そうはいないのではないでしょうか?

 神山はもしかして、一種の「変態」だったのでしょうか?

 私も自分を侮辱した女に性欲を催すことはあります。神山だって、頭の中で何回犯したかしれません。しかし、それはあくまで、ムカつく女をレイプして、グチャグチャにしたいという、男なら誰しも一度は思う願望であり、間違っても、自分をバカにした女と真剣交際したい、結婚したいなどと思うことはありません。私は自分を真剣に想ってくれる女が好きです。
 
 では、お前はなぜ神山を諦めないのか、矛盾しているではないかと言われるかもしれませんが、それは「最初は神山が優しかったから」です。最初から中尾にバカにされていたのに、中尾と付き合いたいなど言い出した神山とは、まったく質が違います。

 また、それ以外に選択肢がなかったからでもあります。この時点で、自分を愛してくれる女など、私の周りには一人もいません。「進むも引くも地獄なら、進もう」という決断をしただけです。極端な話、このとき誰かが私に告白してきてくれていたら、私は間違いなくそっちに行ったと思います。

 自分を想っている男がちゃんといるのに、それをただ振るだけならまだしも、ケチョンケチョンに貶し、あろうことか自分をバカにしていた男に、うんこのカスがいっぱいこびりついたマンコから、どぶ臭い汁を垂れ流しながら近寄っていくような変態の考えることは、私には理解できません。

 何度でも書きますが、「自分をバカにしていた男と真剣交際したい」と思うなど、私からすれば変態以外の何物でもなく、悍ましさすら感じます。私も「特殊性癖」の持ち主ではありますが、ここまで理解不能な「変態」ではないと言えます。それこそ、頭の中にウジが湧いているとしか思えません。

 神山は、中尾が自分を馬鹿にしていたことを、知らなかったのかもしれません。もしそうだとするなら、以前に触れた、「神山は津島が悪だと見抜いていた説」は、完全にあり得ないということになります。あの時点での交流頻度、交流期間で私の人格を見抜けるくらい感性の鋭い女が、自分が中尾にバカにされていたことに気づかないはずがないからです。

 つまり、神山は何の正当性もなく私の人格を貶めていたのであり、仮に私が悪だったとしても、それは神山に精神を破壊された結果、そうなったものであるという証明になると思います。

 女がみんな神山のような生き物だったら、いくら「恋」などしても、すべて無意味。女のことをいくら想っても、まったく無駄ということになってしまいます。

 今だったら、神山が特別に異常な、男というものを完全に道具のようにしか考えられない、もしくは異常な変態女であったと理解することもできます。しかし、当時の私はまだ23歳。女経験も少なく、広く世間を見渡すということも知りません。

「女というものは、全員神山のような生き物なのではないのか?」

 このように思い込んでしまった私は、自分の人生には、もはや女方面の希望はまったくないと絶望してしまったのです。

 読者さんの中には、私がいつまでも神山を諦めないことについて、「神山に迷惑だとは思わなかったのか?」とか考える人もいるかもしれません。神山が「男なんて興味ない」「学校や職場では恋愛しない主義」だったなら、私も確かに、「迷惑かけたな、申し訳なかったな」と思ったでしょう。

 しかし、実際には、神山は学校のクラス内にいる男を品定めし、一々序列をつけて、深沢や中尾といった顔の良い男たちには、シラミの湧いた股間から腐敗した膿汁のような汁を垂れ流しながら近寄り、御眼鏡にかなわなかった男は、滅茶苦茶に罵倒してストレス発散をするような女でした。

 婚活サイトとかでやるならともかく、現実世界でそんな男を完全に舐め腐ったことをやるような女に、「迷惑かけた」と思うような感覚は、私は持ち合わせていません。神山にしつこくしたのは確かかもしれませんが、私には何の罪悪感もありません。

 神山のみならず、女すべてに絶望を抱えた状態で、「あの日」―――3.11の悲劇がやってきました。
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非公開コメント

神山のイケメンしか相手にしないというのは徹底して周りに流されない所はある意味見習たいですね。
自分のことをバカにしていた黒沢を好いているとはなにを考えているのでしょう?
そういう私も今のカミさんにバカにされてますが、カミさんの親の財力によりそれなりの家、車など手に入れ子供3人いながら、派遣で適当に働きながら生活出来ているのでバカにされていても感謝してます。
神山も相手を顔だけで選んでいると後々、後悔すると思います。
私も最初の結婚は相手を顔だけで選んで失敗しましたから…
2回目は相手の財力で選んで上手くいってますね。
まぁ〜美女で金持ちが一番なんですが今のカミさんは 顔面レベル神山よりやや下ですね。

No title

まっちゃんさん

 自分の意志は貫いていましたね。問題はそれが何の社会正義もない、ただの私利私欲のためでしかないってことですが。

 よっぽどいい暮らしできるっていうなら全然わかるんですが、イケメンを連れ歩きたいだけの目的でバカにしてた男と付き合うのは宗教のレベルでしょう。しかも結婚後でお互い気の置けない仲になってからではなく、最初から自分をバカにしていた男にすり寄っていったわけですからまた違いますからね。

 そういえばアイツは、私が神山を口説こうとしていたのを「宗教の勧誘?怖い~」とか言って愚弄してきましたが、一番熱心な宗教の信者はてめえだろって話でしたね。「イケメン絶対主義教」という宗教の・・。

まつたけの味、っておもしろい表現ですね笑

わたしは、ホストみたいなひと嫌だなあ。ホスト教の信者だったんですね彼女。アリス趣味悪し。

No title

神山が中途半端な女であったのが問題だったような気がしますね。
ギャルや腐女子なら距離を置くことで被害を免れることができたと思います。
過去に馬鹿にされた男でも顔だけで判断して交際したいという神山は学習能力が欠如しているのではないかと疑ってしまいますね。
むしろその出来事で神山が内面重視になっていれば流れは変わっていた気はしますね。
例え中尾と交際できたとしてもすぐに飽きられてしまうかもしれないという考えには及ばなかったのでしょうかね。
神山がクラス内では天狗になっていたという部分は否定できないですね。

自分も顔にはこだわる方と思っていたけどここまで極端ではない
というより自分の好きな顔は他人の好きな顔と一致しないことが多い
同じ集団の中で好きな人がかぶったこともない
好きな人に交際相手がいて諦めたことはあるけど
学校や職場など同じ集団にいたことはない
一般受けのいい顔の人を好きになったことは10代の頃一度だけ
その後、顔が採用基準になっていると噂の有名企業に内定して地元からいなくなった
その人ですら同じ学校内では性格などを理由に人気がなかった
神山みたいに友達に自慢とか友達いない人には無理
神山はこんな性格でも友達がいたのは謎だが
自慢話されても逃げない余裕のあるタイプでしか神山の友達にはなれなかっただろう
余裕のある人といっても心の中では神山を見下しているのかもしれないが
それに気づくタイプではないことがこの回でわかったので
一般受けだけ良くて裏では他人を見下している人が神山にはお似合いだ

No title

seasky さん

 交際を経てバカにするようになった男ではなく、自分を最初からバカにした男に平気で「付き合いたい」とかいうのは、天狗になってたとか自分をロイヤルプリンセスだと思い込んでたのとはまた別の悍ましさを感じますね。本当に男を道具としてしか見てない女じゃないと出てこない発想だと思います。イケメンや美人は神であって、神の仲間入りをすることだけにすべてを賭けるという不毛な発想しかできない、残念な頭の持ち主でした。

No title

MSKSさん

 ヤツの友人というのが曲者だった気がしますね。学校では同じクラスのババアどもとはあまり親しくしている感じではありませんでしたが、ヤツの大学時代の友人というのが、私にとって非常に厄介な存在になっていたと思います。詳しくはまた後で書きます。


 いつもコメントありがとうございます。犯罪者名鑑の方まだ御覧になっていただけているようであれば、コメント残していってもらえると嬉しいです。

No title

あやかさん

 ホスト風といっても、肌の色が黒くて髪を明るくしている程度ですけどね。ホストで散財してソープにでも沈んでくれれば遊びに行ってやるんですけどね。

 いつもコメントありがとうございます、酒鬼薔薇など最近も話題になっていますが、何かお考えなどあればコメント残していってもらえると嬉しいです。こういう風にお願いするといなくなっちゃう人もいるんですが、もし無理とか全然興味ないなら気にしなくてもいいです。

二元論ほど楽な選択もないでしょう。

私の10代~20代前半の恋愛を振り返ると、やっぱり狂っていたのだな、と自分でも思います。

理屈も通じず、今になって思えば愚かだなと思う事の方が多いです。


そんな事を思い出ししてみたら、私にもありました。イケると思っていた相手に断られ、それに寧ろ固執してしまった事。

拒否されてもすぐには引かぬ事が純愛であり美徳であり、また相手を気遣いそれを余り表に出さずに草場の陰からチャンスを狙っていて、いざという時ビシッと恋を成就させてみせる、コレなら堀北真希でもイケるだろ!? といったプランを勝手に夢想し、またそんな自分に酔っていたのでしょう。

私の男としての魅力を評価してくれる人々も周りにいたので、恐らく私はそういった自分の立場を鑑みた上で、別に全く引く手がないわけではないのに1人の女を一途に思う男を演じてナイスガイ気取りしたかったのでしょう。その女の事を本当に好きだったのも事実ですが、上記のようなナルシズムがあったのも事実だと今振り返ります。

それが10代後半。


20代前半は、断られたら直ぐに流しました。好意は一時の気の迷いであるという態度で相手に接しました。それを見て相手は、私が平気で誰にでもギラッチする男であると思ったかもしれません。


真剣な思いを肯定する演技をするか、男の見栄を肯定する演技をするか。


結局どちらも大差ありませんでした。


多感な時期から今日に至るまで、私なりに色々な葛藤を経て色々な帰納と演繹を繰り返しながら生きているわけで、するとそうして更新される思想は、イケると思った相手に認めていた価値、及びそれに対する私の行動を悉く嘲笑う事となりました。

イケると思っていた相手への思いは、確かに気紛れに過ぎなかったようなのです。そうでない、今になっても否定しがたい素敵な思い出もありますが、殆どは気紛れに過ぎなかったようなのです。その程度の相手だからイケると思ったのでしょう。



今は、イケると思っていた相手に断られても心が千々に乱れる事などなくなりました(屈辱は屈辱ですが)

また、断られた相手に気紛れで再びちょっかいを出してみたら、案外イケるなんて事もあります。


しかし人生とは大変ままならないもので、その相手と裸体同士を重ね合わせた時分、私は自分が不具者である事にはたと気づかされました 笑


長々とすみませんでした。

No title

>「女というものは、全員神山のような生き物なのではないのか?」

全員ではないでしょうけど、私としては実際にそういうものだと思っています。
女の大半はそうなんだろうと思います。
下手にこじらせたら負けなんでしょうね。でも自分に条件の合う女が身近にいたら固執してしまうのも人情だと思います。
気持ちの割り切りが大事なんでしょうけど若いとそれも難しいと思いますね。
案外こういった私小説といった体裁で文章にすることで気持ちの整理がつくこともあると思います。


まあ、鵜久森似のイケメンなら多少の性悪でも交際したいという気持ちもわからなくもないですが・・・特に薄っぺらいプライドの持ち主である神山みたいな女なら。

No title

L,wさん

 まあそれなりに美味しい思いもできるとか女に受け入れられた経験もすれば、過去のことに関しても割り切ってみれるようになると思います。そういう意味でも、3年間このネタは寝かせて正解でしたね。3年前の状況じゃ、冷静に客観的に事実関係を振り返るなど完全に不可能ですから。今でもできてるか怪しいくらいなのに。

No title

空回りさん

 まあ程度の問題であって、全否定する気は私にもないです。私だって、50過ぎのばあさんとか、ドドリアみたいな外見の女から迫られたら、いくら私のことを想ってくれていたとしても拒絶しますから・・。

 だから空回りさんも仰っていただいた「自分に条件の合う」ここがポイントなんだと思います。まず自分と条件が合うかどうか確認して、そのうえで中身を見ていけばいいのだと思いますが、神山の場合は、まず己の条件を高く見積もりすぎているのに加え、条件さえよければ中身などまったく関係ないという考えでしたからね。

 本当に全否定する気はないんですが、神山レベルになると正直、関わった男が恋愛恐怖に陥るレベルなんで、やっぱ許しちゃいけないと思いますね。 今書いているこのときも、気持ちが晴れるどころか、恨みが増幅されていくだけです。

 プライドに関しては非常に難しいですよね。ヤツの場合、プライドはむしろ山のように高かったと思うんですが、「私は何ものにも染まらない私という人間である」という、個人のアイデンティティがまったく欠如していたように思います。

 だからイケメンや美人というような、ありふれた価値観の中で強者である人間に媚びることに全力を尽くそうとする。ありふれた枠組みの中での自分の位置に関してはものすごくプライドを持っているから、逆に少しでも下だと思ったら猛烈に攻撃したり拒絶反応をみせる。不思議キャラを装うなどして個性派をアピールしているようでしたが、それとてイケメンを狙うためにニッチな線を突こうとする努力に過ぎませんから。

 コンプレックスを克服する方法として、「何ものにも染まらない自分」を徹底的に固めようとしていた私と、「既存の体制や価値観の中での強者に媚びる」を徹底的に行おうとした神山という点で、私と神山は正反対の人間でした。見る目がないっていうか、そんなの23じゃ見抜けねえって話ですけど。

「神山は弾けんばかりの笑顔とともに、首をコクリと縦に振りました。」
この時、神山は中尾に恋してたんでしょうか?
それにしても小学生じゃあないんだから、この態度はないなぁ
ちょっと気味が悪いですーw
それとも“不思議ちゃん”を演じてるだけなのでしょうか?
今はどんな女性になってるんでしょうね?
成長がないと、ヤバい人生になってそうですね

No title

ひなさん

 あの女に「恋」っていう感覚はなかったと思うんですよねぇ。本当に徹頭徹尾、男を道具としてしか見れない女なんで。まぁ、よくも悪くも感情的にドライな人間が幅を利かせてる世の中なんで、普通にうまくやってる可能性は高いと思います。だからこそ、あまりにウェットすぎるために底辺に落とされることになった私が、復讐心を抱くことにつながっているわけです。
プロフィール

津島 博行

Author:津島 博行
1987年4月3日生 男性
相互リンク歓迎します。

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