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犯罪者名鑑 北九州監禁殺人事件 9

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 監禁

 仕事や日常生活を送りながら、毎日久留米から片道2時間(高速代が勿体ないということで、途中から3時間)かけての小倉通いを続ける緒方一家は日に日に衰弱していきました。勤務先で居眠りしたり、上の空でいることが多くなり、交通事故を起こすことも(緒方家は松永のマンションで酒盛りをしていたので、飲酒運転だったのではないか)度々ありました。

 緒方一家の様子がおかしいことは親族の耳にも入り、どうも家長の誉が松永という男に騙されているらしいことを知った親族は、誉を説得しようとしますが、誉は「松永は今に偉くなる男だ。それまで私が助けてやるんだ」と聞く耳を持ちません。親族との面談に応じた松永は、はじめからヤクザのような態度で「自分は純子及び緒方家から迷惑を受けているのであり、自分が緒方家から数千万を受け取ったのは正当な理由あってのことである」と主張しました。

 いつものように柔和な笑顔で警戒心を解かせるのではなかったのは、松永に焦りがあったからでしょうか?このままではどうにもならないと思った親族は、指名手配中の純子と松永を追っている部署に連絡します。捜査員はすぐに緒方の家に向かい、在宅していた静美に事情を聞こうとしますが、静美は「松永の居場所は知らない」の一点張りでした。静美から連絡を受けた松永は、すぐに緒方一家を自分のマンションで暮らさせることを決断しました。

 警察はこれだけの有力な情報が寄せられながら、なぜもっと捜査員を増員して捜査に力を入れないのかと思ってしまうのは、この事件が日本犯罪史に残る大事件に発展することを知っている我々が後から考える結果論なのでしょうか?静美が洗脳されていたことを知らずに迂闊に声をかけてしまったのは仕方ないにしても、もう少し真剣に探していれば最悪の事態は防げたのではないかとどうしても思ってしまいます。やはり詐欺くらいの事件では、警察は本気は出さないのでしょうか。

 緒方家をマンションに迎えるにあたって、松永は一家に可能な限り借金をさせました。松永に土地を譲渡するのを阻止した親族にも、誉、静美、主也、理恵子の連名で「私たちが久留米にいられなくなったのは、あなたたちのせいであることを覚えていてください。人の心があるなら、緒方家の土地の仮登記をはずしてください」などと書かれた手紙を送るなど、あとは殺すだけの緒方家一家から、搾り取れるだけ搾り取ろうとしていました。

 この時点で松永が緒方家から奪い取った金は、少なく見積もっても6300万にのぼりました。

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 一家崩壊

 こうして松永のマンションで共同生活をすることになった緒方一家には、清志と同様の厳しい生活の制約が与えられました。

 基本は台所に一家全員で立ったまま過ごし、寝るときは布団は与えられずに台所の床で雑魚寝。睡眠時間は3~4時間ほどで、松永の気分でもっと短くなることもありました。家族での会話は禁止され、松永が「金を作る話し合いをしろ」と命じたときのみ、立ったまま話し合いました。

 服は一着のジャージを着たきりで、洗濯は許されませんでした。食事は食パンやごはん、カップ麺を一日に一回、そんきょの姿勢でとらされました。排泄も一日に一回のみで、便座を使うことは許されず、大便は便器から腰を浮かせたまま、小便は風呂場でペットボトルにしていました。

 通電虐待も毎日のように行われました。松永の気分によって緒方一家の序列は目まぐるしく入れ替わり、最下位の者が通電を受けました。緒方一家は結束して松永に反抗するよりも、家族の落ち度を密告して序列を上げることに努め、ときに主也と理恵子の9歳の子供も標的になることがありました。

 心身ともに休まる暇がない中で、緒方一家は「学習性無力感」に陥っていきました。思考能力を停止させられた彼らは、こんなに酷いことをする松永に精神的に依存するようになっていきました。家長である誉の口から「私たちはもう松永さんにぶら下がって生きていくしかありません」という言葉を聞き、松永はほくそ笑んだでしょう。

 どんなに酷い虐待を受けても娘は売らなかった清志と同様、緒方一家も主也と理恵子の幼い子供は庇いましたが、大人同士の信頼関係は無きに等しく、互いを見張り、裏切り、隙あらば自らの序列を上げることだけに腐心していました。一家の絆は完全に壊れ、洗脳は最終段階に入っていました。

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 最初の犠牲者

 緒方一家の序列は頻繁に変わっていましたが、初めは誉が最下位に置かれることが多かったようです。松永にしてみれば、親族の妨害によって緒方家の土地に手が出せなくなったのは、家長であり土地のことに詳しい誉のせいだという思いがあり、悔しさから誉に当たっていたのでしょう。

 そしてあるとき、「主也と理恵子の娘の彩の態度が悪いのは緒方家の教育がなっていないからだ」と難癖をつけた松永は、代表として誉が通電を受けるように指示しました。実の娘である純子から、心臓に近い乳首への通電を受けた誉は、正座した状態から前のめりに倒れて昏倒してしまいます。

 自分は殺すつもりはなかったというポーズをとるためか、松永は誉に人口呼吸を施し、緒方一家にもマッサージをするように指示しましたが、誉は通電のショックのために命を落としてしまいます。

 誉の遺体をどうするかという話し合いが行われ、松永は一言「清志のときのような方法もあるぞ」とボソッと呟きました。どう考えても、遺体を解体して捨てろと言っているのは明らかで、緒方一家は有無も言わずに役割分担を決め、誉の遺体の解体に取り掛かりました。誉は亡くなるときに金歯が一本なくなっており、証拠を残さないようにするためか、松永はそれを絶対に見つけ出すように一家に厳命していました。

 驚くべきことに、松永は誉の解体を、わずか9歳の彩にまで手伝わせていました。彩が昔、出先で冷やし中華を食べさせてくれるという約束を守ってくれなかった誉に腹を立て、「おじいちゃんなんか死んじゃえ」と祈ったことがあるというエピソードを聞いていた松永は、「おじいちゃんが死んじゃったのは、彩ちゃんがお祈りしたせいなんだよ」などと言って、幼い彩にも罪悪感を抱かせ、犯行に加担させていたのです。

 血抜き、切断、煮込み、ミキサー掛け、ペットボトル詰め、海や公衆便所などへの投機という工程を、一家は十日間をかけて行いました。松永が見つけ出すことを指示していた金歯は、なんと肺の中から見つかりました。
 



 
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